しFUCKるねこ
頭上でねこの声がひびく。
「な、何やってるのー!」
「何って、オナニーしながらソフトクリームを食ってるんだが……」
おれは布団の上に寝ころび、ソフトクリームを食べながら自慰行為をしていた。仰向けになって、左手にもったソフトクリームをぱくつきながら、右手でそそりたった局部をしごく。
寝ながらソフトクリームを食べるのはなかなか難儀で、溶けたクリームが胸にぼたぼたたれてきていたが、気にはしなかった。射精したら一緒に拭けばいいだけだ。
「だが、って……」
「なんだね?」
ねこは言葉に詰まった。どうやらおれの自慰スタイルに絶句しているらしい。
おれは右手と左手の役割を交代させ、おもむろに溶けたクリームをローション代わりに先端になすりつけてみせた。
「ひっ」
ねこが引きつるような声をあげて、一歩後ずさった。
彼女はしばらく硬直していたが、どうにか気をとりなおした様子で言った。
「……ダ、ダイエットするって言ったでしょーっ! ソフトクリームを食べるのをやめなさーいっ!」
「そこを指摘するのかよ」
「ツッコミどころが多すぎてどこを叱ったらいいかわからないの!」
「ああ、そう」
叱られたおれは返事する代わりに、股間をしごくスピードをあげた。溶けたクリームがくちくちと音をたて、バニラとペニスの混ざった臭いがする。
「ひっ」
ねこは再びびくりとなる。
彼女はしばらく口を押さえながら、おれの股間を凝視していたが、ふたたびおれを叱ることにしたようだった。
「だいたいなんでオナニーしながらソフトクリーム食べてるのーっ!?」
「ソフトクリーム食べながらオナニーしてるんだよ。間違えんなや」
「どっちでもいっしょでしょーっ!」
「ソフトクリームの味覚の快感と、オナニーの性の快感が合わさって倍気持ちいいんだよ!」
「常軌を逸してるでしょーっ!」
そう、ねこが言う。しゃべるねこのくせに常軌もくそもあるかよ。
うちのねこはしゃべる。
しゃべるどころか、女房気取りで説教までしてくる。でかい目でおれを睨みつけ、腕組みなんかしてみせるのだった。
体つきも、ねことしては大きい。体型もふつうの猫とは違っている。ちょっと人間の子供に近い体型とでもいおうか。二足歩行できるしな。
とくに下半身がでっぷり大きいのが特徴だ。骨盤のあたりが妙にでかくて、やたらとメスっぽいケツをしている。そう、人間のモノを突っ込めるぐらいにな。
「なにボクのお尻見てるのーっ」
ねこがまた叱ってくる。嬉しそうな声だ。
「いいからソフトクリームを食べるのをやめなさーい!」
言われるまでもなく、おれはソフトクリームをすでに食べ終えつつあった。最後のコーンのひとかけらを口に放りこむ。
「やめたぜ。で、どうして欲しいんだ?」
おれはねこに向きなおり、自分のいちもつを見せつけるようにねこに向けてやる。
「うっ……そんなの」
オナニーを邪魔されたせいで、いくらか硬さが失われていたが、まだ赤黒く充血し、先端に粘液が光っていた。
ねこはそれをじっと見つめ、小さな鼻をひくひくと動かし、臭いを吸う。
そのいやらしい仕草に、ふたたび硬度を増してくるのを感じた。腰をさらに突き出し、あふれ出した粘液をねこの顔にすりつけてやった。
「そんなの……」
「なんだよ。言ってみろよ」
「な……」
「あ?」
「な、なんでボクがいるのにオナニーするのー!」
「いいぜ。じゃあオナニーはやめてやるよ」
「ど、どうするの?」
「おまえの口を使ってやる。ほら、口開けろや」
「う、うん」
ねこは虚勢を張るのも面倒になったのか、おとなしくおれのいうことに従った。だらしなく口を開けて、乞うような視線でおれを見上げる。
おれはわざと勿体をつけて、じらすように先端をねこの口に当てがって振ってやる。ねこはしばらく口を開けてそれの侵入を待っていたが、我慢しきれなくなったのか、舌を突き出して自分からくわえにきた。
初めはじらすように舌先で鈴口を舐めとってきたが、そのうち我慢しきれなくなったのか、前足で竿をはさみ、先端の柔らかい部分を頬張り初めた。
「はむっ。はっ。はふっ」
「ほら、これが欲しかったんだろ?」
ねこはおれを上目遣いでにらんだが、目を閉じてふたたび奉仕に戻った。
「もっと奥までいけよ」
「ふぁい」
「歯が当たったぞ」
「ふぉめんなふぁい……」
「咥えるだけじゃだめだろ」
ねこはおれの股間に顔をうずめ、竿の中ほどまでを口におさめ、舌を使いはじめた。小さな湿った音がする。
こいつの舌技は独特だ。猫の舌特有のザラザラで痛くならないように、舌を押し付けたり裏を使ったり、逆向きに擦りつけたり、器用なことをしてくる。まあ、そういう風に仕込んだんだがな。
ねこの小さな舌が別の生物のようにうごめき、必死におれを感じさせようと頑張る姿はかわいい。そしてそれ以上に嗜虐心をくすぐってくれる。
「なに人間を叱ってんだよ。この淫乱メスネコが」
「んうぅ」
ねこは陰茎をほおばりながらうめく。
「もっとペットとしての自覚を持て」
おれはねこの小さな頭をつかみ、腰をぐいと押し付けた。
「んぶっ」
「ねこのくせになーっ! 人間をなーっ! 叱ってんじゃないんだよっ!」
「ん……んぐ、はぐっ、ぷはぁっ」
「自分から奥までくわえろ!」
ねこは涙目でおれを睨みつつ、おれの命令に従った。
というよりも積極的にそうした。口を大きく開け、全身を使うようにしてのどの奥まで押し込んでいく。自分からだ。
熱い粘膜の感触、のどの締めつけが先端部に伝わってくる。ねこはゆっくりと頭を動かし、積極的に刺激しはじめた。
「いいぞ……やればできるじゃねえか」
「んぶっ、うごっ」
「いい子だ」
おれはねこを褒め、ひたいを親指でさすってやる。
「もっと深くまでだ」
そう言いつけると、ねこはそれに従った。
ねこは目もとに涙をためながら、おれの股間に顔を押し付けて、深く呑む。奥に突き当たる感触があり、心地よい刺激と、圧倒的なねこに対する征服感に、おれはますます熱く硬くなってくるのを感じた。
ねこの呼吸が荒くなってきた、唾液でべたべたになった下半身に当たる。えずくたびに、彼女ののどがくぱくぱと痙攣し、おれの先端部を締めつけたり離したりたりする。
いつの間にかねこは自身の股間に手を伸ばしていた。自分で刺激しながら、ねこは激しく頭部を前後させ始める。興奮してきたらしく、ねこはますます速く手を使いはじめた。白い毛に包まれたねこの股間に、湿った生々しいものが見え隠れした。
このねこはマゾなのだった。人間に玩具のように扱われて発情する変態メスネコだ。叱ってくるのは単にこいつのいつもの「ほしい」の合図だ。おれにえらそうに説教してから、逆襲されるのが興奮するらしい。
ようするに、なにもかも予定調和ってやつだった。
射精の感覚がきた。
「おい、出そうだ」
「んぅ」
「口で受け止めろ」
ねこは声にならない返事をすると、口を棒から離し、舌を出してみせた。おれは竿を勢いよくしごき、その舌の上に先端をあてがう。
ねこは口を開いたまま、自慰をしつつおれの精を待ち受けた。
「おっ、出る。イクっ」
液が勢いよく吹き出した。ねこが捧げた舌の上に、ねっとりと濁った固まりが乗る。それはねこの小さな舌には乗りきらずに、あふれだして口内を満たした。
「こぼすなよ。ほら、飲んでいいぞ」
いうが早いか、ねこは液体を飲み干し、ふたたびおれの陰部をくわえにかかった。先端に残った液体を舐めとり、口をつけて竿の中に残った液をのこらず吸い取った。
「は、早く……」
ねこは体勢を変え、四つん這いになってこちらに向けて尻を突きだしてみせた。尾を弓なりに立て、誘うように腰の中心を見せつけてくる。周囲の毛は濡れて筆のような束になっていた。
「なんだ? どうしてほしいんだ?」
「入れてよ……」
「ふーん」
おれは中指をねこの股間にあてがい、中に侵入する。熱い。
「あっ……違う、指じゃなくて……」
「はっきり言えよ」
指はすんなり奥まで入った。液があふれかえってくる。
指の腹を使って内側を刺激してやると、ねこは身体を硬直させてびくびくと痙攣し、引きつるような声を出した。
「あっあっ、んうっ……指じゃ」
「なんだ。物足りないのか?」
「うん……」
「何を入れてほしいんだ?」
「もっと、もっと大きいやつ」
「はっきり言え」
おれは刺激をもう少し強くしてやることにした。指を奥に押し込むようにして、つるつるした一番奥のところを撫で回してやる。
「んぁぁぁぁ! それすごっっ! ダメっ! 奥っ、奥すごいっ!」
「ねこの指じゃ届かねえだろ? ここは」
「あっ、あっ、あっ」
ねこは床に爪を立てて、動物そのもののあえぎを漏らし始めた。
指を規則正しく動かすと、それにあわせて声をあげる。まるでオモチャだ。しばらくその刺激を続けると、ねこはひときわ大きく鳴いて、床にくずれおちた。
「はっ、はっ……」
「ほら、どうしてほしいんだ?」
ねこは粗い息をしながら身体をひっくり返し、足をこちらに向けて開いてみせた。
「ちっ、ちんぽっ、ちんぽ入れなさい! はやくしてっ。はやく、ボクにおちんちん入れなさーい!」
おれは黙ってねこの両足をつかみ、こちらに引きずり寄せ、その上にのしかかった。そして硬さを取り戻しつつある棒を腰にあてがい、入り口をさぐった。
「はやくっ、はやく入れてっ」
ねこは目をぎらつかせて夢中でおねだりする。
「はやく! はやくしなさーい!」
「ほらよ」
「んほぉっ」
お望み通り一気にぶちこんでやると、ねこはだらしない顔をさらしてそれを受け入れた。ねこの中身はギッチギチにおれで満たされる。
「だ、大丈夫だからっ、うごいてっ、激しくして……んああっ、おっ、おっ」
望み通りにしてやると、ねこは恥ずかしげもなく声を上げはじめた。
そのまましばらく腰を使ってやる。そのあいだにねこは二回ほどがくがくと痙攣し、大きな声をあげた。強すぎる刺激から逃れようとするのか、手足を力なくばたつかせるのだが、そのたびにそれをぐいと押さえつけてますます激しく突き入れてやると、だらしない顔をさらして大喜びした。
「ほら、とどめをさしてやる」
ねこの足をつかんでもっと奥まで押し込める姿勢に変えさせる。ねこの足はもうクタクタに力が抜けていて、完全にイキかけていた。腰を尻に打ちつけ、奥の部分を何度も征服してやる。
「あっいくっ、いくっ、いくっ、人間チンポでいくっ、いくっ、いぐううっ」
ねこはおれの両腕にしがみつきながら絶頂をむかえた。
おれの二の腕に激痛が走る。ねこが興奮して手加減なしに爪を立てているのだった。このねこ、何度しつけてもこのクセだけは抜けないのだ。血が垂れてきたが興奮しているせいでどうでもよかった。
「いぐうううっ」
ねこの最奥部でおれは再び果てた。
「ったく、爪切っておけって言ってるだろうが」
「ごめんなさーい……」
おれの腕につけたひっかき傷を消毒しながら、ねこは言った。
「悪かったけどさあ。興奮しちゃうと」
そうねこは言い訳する。
おれは布団の上にあぐらをかいて、ねこの手当を受けていた。やれやれ、シャワーは傷口が乾くまでおあずけだ。消毒を終えたねこは、道具を片付けてから、おれのとなりにぺたんと座る。汗ばんだ毛皮の感触がする。
「うわ。垂れてきちゃった……」
ねこはティッシュを引き出して股間に押し付けた。
おれはなんとなくねこから目をそらし、体液で汚れた布団に目をやる。
「シーツ洗っとくから」
「おう」
ねこはなぜか機嫌良さげだった。